尾木ママ、都立高入試の女子差別に提言 「不利益を受けないで伸びる学校生活を」

都立高の入試での男女別定員の廃止を求める署名活動について取り上げた尾木ママ。新たな制度への提案も。

2021/06/11 14:30

尾木ママ・尾木直樹
(写真提供:JP News)

「尾木ママ」の愛称で親しまれている教育評論家・尾木直樹氏が11日、自身のAmeba公式ブログを更新。都立高校の入試について、自身の考えを示した。



 

■署名活動は「当然」

東京都の都立高校では、生徒の男女比をほぼ同数にするのを目的として、男女別の定員を設定。その結果、合格最低点が男女で異なっており、ほとんどの高校で女子が不利になっているとして、教諭らが男女別定員を廃止するよう求めるオンライン署名活動を実施している。

「男女差別反対の署名活動が始まったというニュースに、当然だと思います」と述べる尾木ママ。

「女子のほうがよく勉強しますから、高校生ぐらいではどうしても女子の得点が高くなるようです。人数で差別化するか、得点で差別化するか、悩まれたことと思います。しかしこのご時世、差別はするべきではありません!」とつづった。


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■中高一貫は世界の常識

続けて、「入試であれば公正さは絶対的な条件ですし、難しい問題ですね。そこでいっそのこと、【選抜】の考えをやめて【中高の接続】問題と考えて国際的常識である高校入試の廃止=中高一貫へ舵を切るのはどうでしょうか?」と提案。

さらに、「教育の発達論的に考えても、思春期を3年で壁を作り、単なるペーパーや内申点で締め付けるのは、明らかに間違いです! 中高一貫は世界の常識でもあります」と記す。


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■入試制度を見直す契機に

最後は、「とにかく現在の本質から外れた高校入試制度を抜本的に見直す契機になるのも、ある意味【ご時世】ですね。女子差別だけは絶対にやめるべきです。日本の常識は世界の非常識! みなさんに知ってほしいです。誰もが不利益を受けないで伸びる学校生活を送れるように前進できるとベストですね」と呼びかけている。

このエントリーには、読者から「東京都がそういう状況にあることに驚きました」との声や、「中高一貫校化はこれからの教育に必要だと思ってます」との賛同が。

また、「ハッキリと成績で高校を分けて進学先を決めるなら入試はなくてもいいでしょうが、レベル分けしないのは進路が可哀想な気もします」との意見も寄せられている。

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(文/しらべぇ編集部・しばたけろこ

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