過去の出来事を引きずる人の苦悩 思い出して落ち込む悪循環も…
未来へ目を向けたほうがいいのはわかってはいるが、なかなかできないから悩んでいるのだろう。
過去の嫌な出来事をふいに思い出し、心の中にもやもやが広がる経験はないだろうか。あまりに続くと、精神衛生上よくないものだ。そこでしらべぇ編集部では、全国20〜60代の男女1,477名を対象に調査を実施。
「過去の出来事をいつまでも引きずるほうだ」と答えた人は、46.6%だった。半数近くが、なんらかの過去にとらわれながら生きているのだ。
■女性は過去を引きずりやすい
性年代別では、ほとんどの年代で男性よりも女性のほうが高い割合になっている。
男女間のケンカでは、女性が過去を持ち出してこじれることがよくある。
「ケンカのときに夫が言った言葉は、何年経っても覚えている。そしてまたケンカしたときに、それを持ち出して火に油を注ぐのがいつものスタイル。『おまえはしつこい』って言われるけど、自分でもそう思う」(30代・女性)
幼少期まで振り返り、落ち込む人もいるのだ。
「幼稚園のときにおもらししたことさえ、ふいに思い出して恥ずかしくなる。もう20年以上前のことだし、小さかったから仕方ないのに…。
こんな調子だから、仕事の失敗なんて引きずるのは当然。そのせいでさらにミスする悪循環に陥り、どん底まで落ち込んでしまう」(20代・女性)
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■男性も年齢を重ねると…
20代男性では、唯一4割を切る結果になっている。若い男性は、あまり過去を引きずらないのだろうか。
「いいことも悪いことも、すぐに忘れるほう。毎日新しいことが起きるので、過去のことをすべて覚えていたら、脳の容量がパンクしてしまうと思う」(20代・男性)
しかし、男性も年代が上がると、若干だが割合が増える。
「失敗を繰り返すと、だんだん怖くなる。仕事でも当たり障りのないことしか言わなくなったり女性に弱気になったりするのは、やっぱり過去を引きずっているんだと思う」(30代・男性)
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■新しいことを始めれば過去を忘れるかも
過去の失敗が成長につながるのは、誰でもわかってはいるが…。
「失敗や嫌なことを経験せずに、生きていくことはできない。そんな挫折こそが自分の成長になるんだから、引きずることがあるのは幸せだってくらいに思うしかない」(40代・男性)
過去が足枷になり、なにもできない状況になるのは良くない。
「過去に捕われて、新しいことに挑戦しないのはもったいないと思う。新しいことでもしたほうが、過去を忘れやすいのに」(30代・女性)
未来へ目を向けたほうがいいのはわかってはいるが、なかなかできないから悩んでいるのだろう。
(文/しらべぇ編集部・ニャック)
対象:全国20代~60代の男女1,477名(有効回答数)