【コミケ】会場で目撃されたプライベートの「バキ童」　大量の“薄い本”を大切そうに抱え…

12月30日、31日、オタクの祭典「コミックマーケット103」（以下、コミケ）が東京ビッグサイトで開催された。編集部より「会場にあの叶姉妹が来ているとの情報。独占取材できたらスクープだ。リサーチせよ」と指示を受けていた記者。人混みであふれる会場を散策していると、そこで出会ったのは…。

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■ホールを散策する記者

2日間の参加者は約27万人。東京・豊島区の総人口と同等の人が訪れた“国内最大”の同人誌即売会がコミケだ。ビッグサイト全館を使い、漫画家、イラストレーター、サブカル研究者、同人作家らが渾身の新作同人誌を頒布。それを求めて各所には長蛇の待機列が形成され、取材を行った東7ホールはコスプレイヤーたちの新作写真集が数多く並んでいた。

編集部より「叶姉妹がコミケに行っているそうだ。探せ。取材を申し込むのだ」と極秘指令を受けていた記者は、コスプレイヤー取材をしながら、ホール内を捜し歩いていたのである。

芸能人といえども、コミケの場ではみな参加者であり突然のインタビューはマナー違反だ。名刺をポケットに準備し、取材申し込みの口上とヒアリング内容を頭で整理し、カメラを手に持った。緊張感を高まらせていたその時、予想外の事態が起こった。

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■見覚えのある2人

コスプレ広場で『SPY×FAMILY』ヨルさんのステキ衣装に身を包んだぷよんさん（@mmm71717）を撮影し、撮影画面を確認していると、背景に見覚えのある男が写っていたのである。

その強い目力のあまり一瞬叶姉妹にも見えたが、目を凝らして見てみるとヨルさんの背後にお笑いコンビ「春とヒコーキ」のぐんぴぃ、相方の土岡哲朗が見切れていたのだ。

ご存知“バキ童（バキバキ童貞）”ことボケのぐんぴぃは「異性間性交渉　未経験30歳男性」として街頭インタビューされたことが話題を呼び、現在は運営するYouTubeチャンネル「バキ童チャンネル【ぐんぴぃ】」で約130万人もの登録者数を誇る“童貞の星”。相方の土岡はコンビの名参謀にして彼の良き理解者である。

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■記者を思いやる土岡

こんな奇跡はない。叶姉妹は記者発表会などに過去何度も出演しており撮影タイミングがあったが、ネットで話題呼ぶ春ヒコの2人にアタックするチャンスはかつてなかったのだ。

記者はダメ元で2人に直撃し挨拶すると、「おおぉ、取材ご苦労様でございます！　どうぞどうぞ」と快くインタビュー対応いただけたので、そのコメントを紹介したい。

2人は外国人の友人を連れプライベートでコミケに来たと話し、同人誌の買い物を終えコスプレ広場を眺めにきたのだとか。

記者が叶姉妹を追っていたことを知ると、土岡は「代わりに僕らって、編集長に怒られません？」と心配してくれつつ、外国人の友人を指さし「今日はスウェーデンから来日した童貞研究者・ピーター博士に『コミケを見なくてどうするんだ！』と連れて来たんです」と経緯を説明する。

…童貞研究者！？

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■俺たちのぐんぴぃは…

続いて会場の独身男性たちにモテモテだったぐんぴぃは、「博士、これが童貞の世界だ！」と鋭い目つきを見せた後、「欲しかった“薄い本”……たくさん買えた…うれしいぃぃ」と本音を漏らす。

両手で同人誌『OLちゃんに癒されたい』やコスプレイヤー・ひのきおさんの写真集など大切そうに抱えており、収穫は上々の様子。

「土岡はめちゃくちゃロリなやつを買っていたよ」とコミケジョークを展開するも、土岡から「いやいや、嘘言うのはやめてよ（笑）」（土岡）と秒で否定されていた。

最後に2024年の目標を聞くと、ぐんぴぃは「セッ〇ス、セッ〇ス、セッ〇ス！　セッ〇ス、セッ〇ス、セッ〇ス！」と連呼。

「……（このコメントは記事では使えないかも）。」と記者が動揺しているのを一瞥すると、ニチャアと不敵な笑みを浮かべ、雑踏の中に消えていった。

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■執筆者プロフィール

キモカメコ佐藤：1982年東京生まれ。『sirabee』編集部取材担当デスク。

中学1年で物理部に入部して以降秋葉原に通い、大学卒業後は出版社経て2012年より秋葉原の情報マガジン『ラジ館』（後に『1UP』へ名称変更）編集記者。秋葉原の100店舗以上を取材し、『ねとらぼ』経て現職。コスプレ、メイドといったオタクジャンル、アキバカルチャーからスポーツまで精力的に取材しつつ、中年独身ひとり暮らしを謳歌する。

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（取材・文／Sirabee 編集部・キモカメコ 佐藤）