現在働く人でニート経験者はわずか レールを外れた人への救済策も

年代が上がると、今の会社で勤め上げる気でいる人も増える。

2018/07/16 05:00

ニート

ニートの経験をしながらも社会復帰して働いている人は、現在も引きこもっている当事者の希望になるはずである。そこでしらべぇ編集部では、全国20〜60代有職者の男女748名に「就労について」の調査を実施。

「ニートだったことがある」と答えた人は、全体で18.7%と少数派。引きこもって何もしない環境に身を置くのも、勇気がいるのだろう。



 

■会社を辞めてしばらくニート

性年代別では、20代から30代が多くなっている。

ニートだったことがある年代別グラフ

会社を辞めてしばらく引きこもるのは、よくあるパターンだ。

「前の仕事を辞めて、本当に何もしたくない時期があった。しばらく家にこもってネットばかりしながら、ただ過ぎる日々を1年くらい続けた。


最初はそれで楽しかったけど、何もしないのにも飽きたので仕事を探すことに。ブランクがあると不利と言われたけど、比較的早く今の会社に採用されたのは運が良かった」(20代・女性)


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■同じ会社で働き続ける人

ニート経験のない人の中には、同じ会社でずっと働き続けている人もいる。

「私の世代には、まだまだ一つの会社に勤め上げるという概念が残っているのだと思う。学生時代からの友達も、転職した経験のあるやつのほうが少ない。大企業でも安泰ではない時代に、古い考えを引きずるのは良くないんだろうけど…」(40代・男性)


今の会社が好きなので、転職は考えられないとの意見も。

「今どきの人たちには笑われるかもしれないけど、かなり愛社精神があるほうだと思う。今の会社がなんだかんだで好きだから、他に移る考えに至らない。他の会社を知らないから、環境とか比べようもないし」(40代・男性)


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■ニート時期の経験を生かして

ニート時期の経験が、仕事に生きているとの声も。

「引きこもっていた時代にネットばっかりやっていた延長で、プログラムの勉強を始めた。それがハマって、IT系の会社に就職してニート脱出。あの時期がなければ今はないので、ニートの経験は自分にとって必要だったと思っている」(30代・男性)


ニートをすると戻りにくい環境に対して、批判的な声も。

「一度道を外れたら、元には戻れないって考えが広まりすぎている。人間誰でも精神的に追い込まれる時期があるし、立ち止まって休むことも自分を守るには必要なはず」(20代・女性)


人手不足がさらに深刻になれば、ニートの社会復帰にも変化があるのだろうか…。

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(文/しらべぇ編集部・ニャック

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2018年5月18日~2018年5月21日
対象:全国20代~60代有職者の男女748名(有効回答数)

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