集合住宅の火災で住民結束 4階から飛び降りた子供2人を素手でキャッチ
「火事場の馬鹿力」とはまさにこのこと。危機感を募らせた男たちが見せた心意気とパワーに称賛の声が集まっている。
集合住宅で火災が起き、安全な場所に逃げることができていた住民は、隣人が危険な状況で取り残されていると知って結束した。訓練を受けていないと大きなリスクがあることを承知のうえで、“キャッチ”に挑戦したのだ。
■集合住宅の4階から出火
フランス・オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ地域圏のグルノーブル市で、このほどある集合住宅の4階の部屋から火災が発生した。
住民の大半が建物前の中庭に避難し、火傷を負ったり煙を吸ったりした17人がグルノーブル大学病院に救急搬送され、治療を受けている。
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■逃げ遅れた3歳と10歳
この火災で最後に救出されたのは、出火元の世帯に暮らす3歳と10歳の2名だった。燃え盛る炎と黒い煙に囲まれ、完全に逃げ場を失った状態でそれぞれが窓から顔を出し、外に向かって大声で助けを求めるも、両親の姿が見えない。
消防車の到着も遅れており、先に避難していた住民たちは2人をひどく心配した。