GWの土日は「竜巻・突風・雷雨・ひょう」の恐れ 北海道では雪も?

全国的に天気が崩れる予報が出ている今年のゴールデンウィーク。気象予報士・千種ゆり子さんが最新の予報を詳しく解説。

2021/04/30 20:15

気象予報士・千種ゆり子

ゴールデンウィークが始まり、明日から5月。先日の記事でもお伝えしたように、5月2日(日)にかけては、上空に強い寒気が入り大気の状態が非常に不安定になります。その予報が固まってきたので、気象予報士の千種ゆり子が詳しくお伝えします。


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■西日本は明日ピーク 竜巻などの突風の恐れも

雷には「熱雷」「界雷」「渦雷」といった分類があります。熱雷とは、夏場地上付近の気温が上がり不安定になることによって起こる雷のことですが、この熱雷は気温が上がった後の夕方に起こることが多いです。

このことから、雷雨といえば夕方というイメージがある方も多いかもしれません。 しかし明日は低気圧(渦雷)や寒気(界雷)によるものなので、夕方に限りません。

天気予報

西日本では午前中から激しい雷雨・竜巻などの突風・急な強い雨の恐れがあります。主にピンク色以上で注意が必要で、赤色の50%以上のエリアでは、屋外活動は避けたほうがいいでしょう。


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■5月2日も不安定が続く

上空の寒気が2日にかけて居座るため、関東では2日も不安定な状態が続きます。 2日は関東で大規模な竜巻が起こるほどではないとみていますが、急な雷雨やひょう・あられが降る所はありそうです。

天気予報

この土日は、ステイホームせよ、と言わんばかりのお天気だなあと感じます…。


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■2日~3日は北海道で再び雪 札幌もみぞれ?

上空の寒気は、北海道に季節外れの雪をもたらします。4月の最終日も北海道・日勝峠など峠道で積雪し通行止めが発生したのですが、5月3日(月)にかけても北海道では雪の降る所がありそうです。峠道では積もる恐れもあります。

天気予報

札幌周辺は積もることはありませんが、場合によってはみぞれが降り、2013年以来8年ぶりの、5月の雪となるかもしれません(“みぞれ”も観測上は“雪”にカウントされます)。

雪が降るということはそれだけ寒いということでもあります。体調にはくれぐれも気を付けて、GWは無理をせずにお過ごしください。

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(取材・文/気象予報士・千種ゆり子

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