医療体制逼迫で看護師から悲痛な叫び “現場からの声”は想像を絶する

今、医療現場の看護師はどんなことに悩んでいるのか。その実態が語られた。

2020/12/11 16:45

防護服を着た看護師
(RyanKing999/iStock/Getty Images Plus/画像はイメージです)

新型コロナウイルス感染拡大の影響で看護師不足が深刻化し、現場からは悲鳴があがっている。

大手看護師・准看護師求人サイトでは、11日現在で東京都で2,438名、大阪府では1,534名の募集が公開されている状況だ。こうした事態を受けて、しらべぇ取材班は医療現場の生の声を取材した。



 

■なぜテレビに出るときにモザイク?

日本看護管理学会の別府理事長は10日に、「国民の皆さまへ ナースはコロナウイルス感染患者の最後の砦です」というメッセージを公表した。

その中で別府理事長は「自分自身の感染の危険性と私生活、自分のキャリアに目をつむり、ときには自分の家族にも仕事の内容を隠し、コロナウイルスに感染した患者を診てきました」とも説明。

その上で「なぜナースたちは、看護していることを社会の中で隠し、テレビに出るときにはモザイクをかけなければならないのでしょう。これでは、潜在しているナースも復帰をためらいます」と訴えている。


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■誹謗中傷にも苦しんでいる

北海道からも悲痛な声が聞こえてくる。北海道医労連は、道内の看護師2,660人に対して緊急アンケートを実施し、305人から回答があった。「今働いていてツラいこと」として、約65%以上の看護師が身体的・精神的負担をあげた。また、誹謗中傷や拒否にも苦しんでいる看護師もいるという。

こうした状況を受けて北海道医労連は、自治体に対して「賃金・ボーナス・手当・給付金のアップ」や「スタッフ増員、GoToをやめること」などを求めている。

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