『カリビアンコム』摘発でセクシー女優ら異例の逮捕 弁護士に聞いた

無修正動画の配信を厳しく取り締まるという警視庁の狙いがあると見られる。

2017/03/03 08:00

泣く女性
(supershabashnyi/iStock/Thinkstock)

しらべぇでも既報だが、今年1月、無修正のわいせつ動画を海外の大手動画配信サイト『カリビアンコム』に公開していたとして、制作会社「ピエロ」の社長らが逮捕された

この事件に関して、無修正のわいせつ動画の制作に携わったとして、動画に出演していたセクシー女優・男優ら計5人が新たに逮捕。

わいせつな動画に関して「出演者が逮捕される」事態は異例で、無修正動画の配信を厳しく取り締まるという警視庁の狙いがあると見られる。


 

■ネットでは「とばっちりでは」との声

無修正わいせつ動画の出演女優・男優が逮捕されるという異例の事態に、ネットでは「とばっちりなのではないか」といった声や、「出演を強要されていたら?」といった声もあがっている。

・出演女優逮捕は完全にとばっちりだろ!

・女優さん逮捕カワイソス…

・もしかしたら強要されてたって可能性もあるだろうに。

・無修正に出てる女優、男優全員逮捕しなきゃ割に合わんだろ、これ。


また、逮捕された女優のファンからは「ショックでご飯が食べられない。」という人まで。


関連記事:女性を介抱したら準強制わいせつ容疑で逮捕 その背景と報道の問題点とは

 

■弁護士に聞いたところ…

(松田有加弁護士)
(松田有加弁護士)

しらべぇ編集部は、レイ法律事務所に所属する松田有加弁護士に、今回の事件について話を聞いた。

松田弁護士:今回の出演者等の逮捕は、日本の法律では直接規制できない無修正ビデオの配信を、間接的に規制しようとしたものだといえます。無修正アダルトビデオの配信行為は、日本の法律では違法となりますが、外国では適法とされていることもあります。


そのため、動画配信サイトの運営会社のサーバーが外国にあると、日本の法律では取り締まることが困難となってしまいます。その結果、製作者や出演者、購入者はみんな日本人なのに、日本でも適法に無修正ビデオを見ることができてしまう、という問題点が指摘されていました。


今回、出演者等は、「わいせつ電磁的記録等送信頒布罪幇助」という罪の疑いで逮捕されました。「幇助」とは、簡単にいうと、動画配信サイトの運営会社の犯罪を手助けした、ということです。


出演者や製作者による出演行為や製作行為(幇助行為)が日本でされていた場合には、仮にサイト運営会社が日本の法律の適用を受けない場合であっても、出演者や製作者には日本の法律が適用されることになりますので、今回の逮捕は、法的にみれば問題はないということになるでしょう。


今回逮捕された元女優の方の出演料は、1作品につき120万円だったということですが、そういった比較的高額な出演料をもらっていたということも逮捕にあたって考慮されたのかもしれませんね。


海外からの無修正ビデオの配信を直接規制するような法律ができない限り、こういった間接的な規制は拡大されると予想しています。


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(取材・文/しらべぇ編集部・もやこ 取材協力/レイ法律事務所松田有加

(文/しらべぇ編集部・もやこ

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