西友の「一見ぐちゃぐちゃな陳列」が話題 その深い戦略を広報に聞いた

カップ麺などを乱雑に見える、バスケット陳列にしている意図とは…

2020/01/11 10:30

(提供:SEIYU)

2005年に米ウォルマートの子会社となり、「毎日低価格」路線で業績を回復させてきたスーパー・西友。その陳列方法が、ネットで話題となっている。全国に334店舗(2019年2月21日現在)を構える西友の真意とは、いったいどのようなものなのだろうか。

しらべぇ取材班は、西友本社から、詳しい話を聞いた。



 

■無造作に投げ込まれたカップ麺

話題となっているのは、西友のカップ麺売り場に関するツイート。投稿には、「まじでどこのスーパーも見習うべき」というコメントとともに、写真が添付されているが、一般的なスーパーやコンビニの陳列とは全く異なり、カゴの中に投げ込まれたような状態だ。

返信欄には、「どう置こうが中身は一緒」や「弁当や惣菜がグチャグャなのは嫌だけど、物によってはそれでよい。 庶民が大事なのは見た目よりも値段」といった、陳列方法を評価する声が目立っている。


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■明確な「戦略」だった

西友の広報担当は、「美しく並べるよりも、効率よく並べる。無駄をなくし、価格に反映させる」ことが企業理念だと語る。

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無造作に投げ込んだかのように見えるカップラーメンやお菓子のバスケット陳列。あえてこのように並べることで、作業効率をグンとUPさせて、コストの削減につなげているという。

西友は、親会社で世界最大の小売企業であるウォルマートの調達網を最大限活用して、食料品、衣料品、住居用品など一括調達。地球規模で仕入値を抑えている。

また、冷気を逃がさない扉付きの冷蔵ケースを設置。客に扉を開けてもらうひと手間で電気代を削減し、来店客を冷やしすぎることもないという。


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■単なる安売り追求ではなく

ウォルマートが長年培ってきた計算式と売上指数データによって、発注業務を自動化。効率的な発注で、廃棄ロスを減らし、品切れを改善するとともに、コストを大幅にカットしている。

さらに、安全で鮮度がよいものを安く届けるための投資は惜しまず、たとえば肉をまるごと仕入れて自社工場でカット。価格はおさえながら、新鮮なまま店舗に届けているとのこと。

最後に、「私たちは、ただ安さを追求しているわけではありません。お買い物を安くすることで、お客様のよりよい生活をかなえたい。そんな想いこそが、SEIYU/SUNNYの安さの根源です」と述べた。

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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部

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