セルフスタンドでは監視員が許可しないと給油できない? 業界大手に真相を直撃

セルフスタンドにおける「とあるシステム」に大反響。メーカーが語ったこととは…

2020/12/22 10:00

ガソリンスタンド・給油
(spukkato/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

経済産業省・資源エネルギー庁によると、ガソリンスタンド数はピーク時の約6万軒から年々減少し2019年度には2万9,637軒となった。しかし、セルフスタンド数は年々増加しており、同年度で約1万軒。そんな中、セルフスタンドのシステムが話題を呼んでいる。



 

■スタッフが給油状態を監視

「セルフ式のガソリンスタンドでは常に監視員がいて、客がノズルを給油口に入れたのを確認する。その段階で手元のスイッチを入れるため、給油が可能になる」というのだ。これは事実なのか。

業界大手の出光興産広報は、しらべぇ編集部の取材に対して「法令で決まっていることであり、すべて事実」と述べた。セルフスタンドでは24時間体制で最低1人以上のスタッフが、客の状態を事務所の窓越し、もしくはモニターで監視しているという。


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■危険な場合注意を促すことも

給油しようとしている客が、たばこを吸っていたりすると、スタッフが注意を促すこともあるそうだ。ガソリンという危険物を取り扱っているため、消防法にもとづき、セルフスタンドにおいても細心の注意を払っているのだ。

SNS上では、「そんなシステムとは全く知らなかった」や「今年一番の衝撃」といった驚きの声が多くあがっている。


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■静電気による事故に注意

また特にこの時期に、セルフスタンドで注意すべきは静電気による事故だ。消防庁によると、2017年のガソリンスタンド1万施設あたりの給油中による火災事故件数は、フルサービスのスタンドが2.2件なのに対して、セルフスタンドは4.1件となっている。

その多くが静電気が原因とみられており、「給油の前には給油機に設置されている静電気除去シートなどで十分に除去すること」を呼びかけている。

ちなみに、ガソリンスタンドの店舗スタッフ・ユニフォームは「静電気帯電防止作業服(JIS規格)」の基準を満たしており、静電気が帯電しづらくなっている。

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(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部

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