舛添前都知事、総裁選不出馬の下村政調会長に苦言 国立競技場問題で因縁も

舛添要一前東京都知事が、総裁選不出馬を表明した下村博文政調会長を暗に批判。古巣・自民党の人材不足を嘆いた。

2021/09/01 06:00

舛添要一
(©舛添要一公式ツイッター)

舛添要一前東京都知事が、31日に自身公式ツイッターへ新規投稿。古巣・自民党の下村博文政調会長を暗に批判した。



 

■名前を伏せながらもチクリ

午後10時頃、舛添前知事は「2015年文科大臣が新国立競技場建設計画で最悪の対応をし、森組織委会長も都知事の私も煮え湯を飲まされた」と始まるツイートを投稿。

知事在任当時、建設費が高すぎると世論の批判を浴び、計画が白紙撤回されるなど混迷を極めた国立競技場の建設問題に関して、時の文部科学相だった下村政調会長に触れる。


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■自民党の人材不足も指摘

続けて、同ツイート内で「安倍首相の白紙撤回決断で決着したが」と経緯に触れると、「その人物が自民党総裁選に手を挙げようとした。今回は菅首相の脅しで引っ込んだが」とコメント。

9月に控えた自民党総裁選に立候補の意向を示すも、出馬を断念した下村政調会長を指した文章を引き続きつづっていく。そして最後には、「自民党の人材不足もここまで来たのか」「日本の政治に明かりは見えない」と厳しい言葉で締めくくった。


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■建設問題で責任追及の過去

国立競技場の建設を担当していたのは、文部科学省が所管の独立行政法人・日本スポーツ振興センター。

こうした根拠からか、舛添前知事は当時から文科省の責任を追及しており、2015年7月23日には「最大責任者は文科省であり、担当役人の処分は免れない」などとツイート(現在は削除)していた。

また、同ツイートでは「組織の長にその処分ができないのなら、自らが辞任するしかない」と、担当者の更迭ができない場合は下村文科相(当時)の辞任も要求。「煮え湯を飲まされた」と表現した当時の因縁が、今回のコメントに繋がったのかもしれない。

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(文/しらべぇ編集部・玉山諒太

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