挙式直前の20代女性がステージ4皮膚がんで他界 婚約者が悲しみ残り越え若者に警鐘

夢に見ていた結婚式は葬式へと変わり、遺灰は婚約者とよくデートした岬の断崖から海にまいたという。

2021/08/07 12:30

カップル・夫婦・看病・お見舞い

今年の春、結婚式を控えていたイギリスの20代女性が悪性黒色腫「メラノーマ」との闘いに敗れ、死亡した。失意のどん底にあった婚約者が立ち上がり、がん研究機関への寄付金を集める活動を始めたことを、『Wales Online』『Mail Online』など海外メディアが報じている。



 

■体調異変は胸痛から

今年4月14日、イギリス・コーンウォールのケイト・ウィグナルさんという25歳の女性が、皮膚がんのなかでも極めてたちが悪い悪性黒色腫「メラノーマ」で死亡した。

作業療法士として働いていたケイトさんの体調の異変は、昨年5月下旬に突然の胸痛で始まった。

病院ではさまざまな検査が行われたが、20代という年齢からメラノーマを想像することは難しく、6週間かけてやっと原因がわかったとき、がんは脳、脊椎、脾臓、腎臓や肺にまで広がり、進行度はステージ4だった。


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■結婚式が目前なのに…

ケイトさんは、15歳のときから恋仲だったライアン・ディクソンさん(25)と婚約しており、ふたりは今年5月にギリシャのロードス島で挙式する予定だった。

抗がん剤が効き目を表わし、昨年のクリスマスの頃には体調の回復も見られたが、今年3月には激しい頭痛と高熱で入院を余儀なくされた。もう長くない命だとし、自宅に戻ることを切望したケイトさん。ライアンさんは「僕が世話をします」と言って周囲を説得し、献身的な看病を続けた。

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