「足先の斑点が新型コロナ前兆の可能性も」 欧州で小児・若年層の感染に新見解
新型コロナウイルス感染を疑うべき症状は、呼吸器、熱、のどの違和感、味覚・嗅覚の障害などがあるという。だが、それ以外にもある可能性が出てきた。
新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)のパンデミックにおいて、大変な数の感染者、重症肺炎患者が出ているヨーロッパ諸国。そんな中、南欧では「小児・若年層の感染者の足先(指や裏)に現れる前兆」について、専門家の興味と関心が高まっているという。
■毒グモに咬まれたと勘違い
3月8日、イタリアのある病院の皮膚科に「ドクイトグモにつま先を咬まれたようだ」と訴える13歳の少年が現れた。毒グモの咬傷は見当たらず少年は帰宅したが、2日後に発熱、筋肉痛、頭痛、そして病変部に強いかゆみと灼熱感が生じ、再び病院へ。
詳しく調べたところ、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に感染していることが判明したという。
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■赤紫の小さな斑点が出現
少年を診察した医師は、スペインやフランスでも「新型コロナ患者において、つま先を中心にぶつけた覚えのない赤紫のアザのような斑点が現れることがあり、いずれ傷跡も残らず消えていく」といった報告が続々と上がっていることを知った。
そこで入院中の新型コロナ患者の皮膚を調べたところ、5人に1人の割合で同様の皮膚症状があると判明。中でも、小児や若年層の患者に特に多いこともわかったそうだ。