岩手県に実在した“鬼死骸村”にまつわる伝説 住民は「鬼滅効果は絶大」
現地を訪れた投稿者は、「おどろおどろしい地名と、静かで穏やかな田園風景のギャップがとても良かった」と話す。
2021/11/11 16:45
「鬼死骸村(おにしがいむら)」は、およそ150年前まで現在の岩手県一関市に実在し、合併によって消滅した。「鬼死骸」といった強烈なネーミングも影響し、『鬼滅の刃』(集英社)ヒットとともに注目を浴びている。
【画像】鬼死骸村の風景とともに「伝奇物と相性が良い場所」とツイート。
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■ギャップがとても良かった
この地を今月6日に訪れた「かつて敗れていったツンデレ系サブヒロイン(@wak)」さんは、現地の様子をTwitterに投稿。
しらべぇ編集部の取材に対して「おどろおどろしい地名と、静かで穏やかな田園風景のギャップがとても良かった。おそらく民俗学や伝奇ミステリーが好きな方にはたまらない場所ではないか」と話す。
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■えみしを打ち首に
村があった一関市真柴地区の真柴市民センター小野寺所長は取材に、「平安時代にこの地域を支配していたえみしの『大武丸(おおたけまる)』がいた。えみしは朝廷にとって鬼のような存在で、大武丸を倒すまで38年かかったようだ」と話す。
結局のところ、えみしを討伐にきた坂上田村麻呂が大武丸を打ち首にした。その際に首は、宮城県大崎市鳴子温泉の鬼首(おにこうべ)まで飛んだといわれている。そのため、残った死体を埋葬し、その上に鬼石を置いた。これらのことが地名の由来だという。