帝王切開で出産し「人食いバクテリア」に侵された母親 死の淵をさまようも再起中

出産後に傷跡から「肉が腐った臭い」が漂ってきたため、何かがおかしいと気づいたという。

2021/10/14 06:00

帝王切開・出産

帝王切開で出産した母親が、「人食いバクテリア」に感染し生死の境をさまよった。一命を取り留めた今は、6人の子供たちのため完全復活に向けて動いていると、『Mirror』など海外メディアが報じている。



 

■傷跡から肉が腐った臭い

イギリス・ロンドン東部のポプラーに住むサラ・ハンフリーさん(41)は、2018年に帝王切開で娘を出産した。そして、その手術の3日後に、帝王切開の傷の周りに現れた黒いあざをおかしいと感じたものの、医師からは「これが普通」と告げられたという。

しかしその翌日、自分の傷跡から「太陽の下に置いておいた肉が腐ったような臭い」を感じたそうだ。傷跡からは液体がしみ出しており、次第に幻覚が起きるようになった。


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■壊死性筋膜炎に

サラさんは、通称「人食いバクテリア」に感染し、細胞・筋肉・臓器に影響を与える壊死性筋膜炎を起こしていることが発覚した。

人食いバクテリアは、通常であれば傷跡から侵入し、近隣の細胞に損傷を与え急速に進行するため、素早く治療に入らないと致命傷となることもある。また治療を開始しても、5人に1人は死亡するという恐ろしい致死率の高さなのだ。

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■「赤ちゃんと最後の写真を…」
出産イギリス帝王切開傷跡人食いバクテリア致死率翻訳記事壊死性筋膜炎アムステルダム
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