菅義偉首相、会見冒頭で国民の協力に頭下げる 政権1年の成果を列挙も

9日、菅義偉首相が緊急事態宣言の延長などについて記者会見。「やり切るには1年はあまりにも短い」とも。

2021/09/09 19:50

菅義偉総理大臣

菅義偉首相は9日19時から記者会見を開き、12日までとされていた19都道府県への緊急事態宣言の延長を発表した。宮城県と岡山県は、まん延防止等重点措置に切り替えとなる。

現在まん延防止等重点措置が出されている12県のうち、富山、山梨、愛媛、高知、佐賀、長崎の6県については12日をもって解除される。


画像をもっと見る

 

■宣言解除の考え方は3点

菅首相は、専門家会議で討議された宣言解除の3つの基準を紹介「病床使用率50%以下」「重症者・新規感染者・自宅療養者の数が減少傾向」「ワクチン接種の効果」この3点を総合的に判断した結果という。

会見冒頭で、医療介護関係者、また国民の協力に対して、「本当にありがとうございました」と頭を下げた菅首相。

コロナとの闘いから学んだこととして、「ウイルスの存在を前提に新たな感染拡大への備えを進め、ウィズコロナの社会経済活動を進めていく」、また「ワクチンは効く」として、4月の訪米で全国民分を確保したこと、予想を上回るペースで接種が進んでいることについて胸を張った。


関連記事:菅総理、東京五輪後まで続く緊急事態宣言の真意を説明 国民に頭下げる

 

■政権の成果振り返る

菅義偉総理大臣

菅首相は、総裁選不出馬を表明してから初の記者会見ということもあり、1年間の政権の歩みを振り返った。

2050年のカーボンニュートラル、デジタル庁の設置、携帯電話料金の引き下げで家計負担が4,300億円減少したこと。また、不妊治療の保険適用、男性育児休業の取得促進、40年ぶりの35人学級などの少子化対策、東京オリパラの開催などについて語り、「すべてをやり切るには1年はあまりにも短い時間」と述べつつ「道筋を示すことができたのではないか」と語った。


関連記事:菅首相、緊急事態宣言再延長の背景を説明 「以前より長い期間を必要と…」

 

■次の政権への3つの期待

尾身茂

政府分科会の尾身茂会長は、「次の政権への期待」を問われ、現政権の対策を基礎に3つのお願いをしたいと表明。「ワクチン接種のさらなる推進」「高齢者や基礎疾患がある人への早期検査・早期治療ができる仕組み」「ワクチンと検査陰性のパッケージ」の3点だ。

感染が残るスポットへの接種やブースター接種、抗体カクテル療法の活用、ワクチン検査パッケージの運用については、できるだけ早く進めてほしいと述べた。

・合わせて読みたい→菅義偉首相、東京オリンピックの実施について問われ「開催可能」と明言

(取材・文/しらべぇ編集部・タカハシマコト

Amazonタイムセール&キャンペーンをチェック!

記者会見ワクチン首相総裁選菅義偉新型コロナウイルス緊急事態宣言尾身茂まん延防止等重点措置ブースター接種
シェア ツイート 送る アプリで読む

人気記事ランキング