身近なようでお金が心配な法律相談 弁護士が出した答えは…

日本では泣き寝入りしてしまう事案が多いという。早野述久弁護士にインタビューを行い、こうした話について聞いた。

早野・南谷弁護士

日々、生活する中で弁護士に依頼をしなければならない場面に遭遇した経験があるだろうか。依頼した経験がない人であっても、弁護士に依頼して、交渉をしたり、訴訟を起こしたりすればお金を取れたかもしれないというケースがあるかもしれない。

しかし当事者になったとしても、敗訴した場合の弁護士費用を損してしまうリスクなどで踏み切れないケースもある。トラブルが起きたとき、一般人はどうすれば良いのか。日本リーガルネットワークの南谷泰史弁護士と早野述久弁護士に話を聞いた。


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■交通事故での場面

最初に南谷弁護士が話してくれたのは交通事故の場面。いつどこで遭遇するかわからないが、それだけに見落としがちな部分があるという。

南谷弁護士:交通事故にあった場合の損害賠償請求の方法をご存じでない方が多いですが、交通事故にあってしまう可能性はみなさんあると思うんです。


加害者が自動車保険に入っていたとして、保険会社さんが提示する示談金って本来もらえるはずの金額よりすごく低いことが多い。


本来なら1000万円の補償を受けとるべきなのに、保険会社の提示では600万円とか、下手すると400万円とか、そのぐらいになったりするんですよ。その場合、弁護士さんを使わなければいけない。


被害者側も動揺しており、有事の場面で保険会社の言い分を鵜呑みにする人もいるのではないか。その点についても南谷弁護士はこう話している。

南谷弁護士:多いですね。保険会社のことを信じてしまう。自分の契約している保険会社なら良いですけど、加害者の保険会社から見て被害者はお客様ではないので。交渉するべき相手方なんです。


交渉相手である保険会社は自分が負担する賠償金額を下げたいわけですから、交渉相手のことを信じちゃいけないってことに尽きるんですけど、日本では、交通事故に巻き込まれた被害者の方が純粋に交渉相手の言っていることを信じてしまうことが多いんですね。


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■こんなときもお金が請求できる

生活の中で発生してしまったトラブルでお金を請求できるパターンは意外にも多いという。次はどういう場面で訴えられるかについて聞いた。

南谷弁護士:たとえば、結婚していてパートナーに浮気をされた場合、不倫相手に対して慰謝料請求できるんですよ。ほかにもインターネット上の名誉棄損、、残業代や不当解雇でも金銭請求は可能です。あとは傷害系の事案も当然あります。


早野弁護士:企業で働いている方ですと、労働者災害もあります。会社の不注意でケガをした場合は会社に対して損害賠償請求ができます。難しい事案になりますが、医療過誤とか。


お金が請求できるケースは思った以上に多いようだ。さらに早野弁護士はこう続けた。

早野弁護士:金銭請求できる案件は意外に多いです。今話していた医療過誤とか交通事故でもそうですし、欠陥住宅なんかでも賠償請求ができるので。意外に金銭的に解決できることは多いですね。


南谷弁護士:多くの紛争は金銭請求で解決しますし、また、必ずしも訴訟までいかず示談交渉で解決することも多いです。

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