賀来賢人、主演ドラマで覗かせる自信 「チャレンジングで面白い」

賀来賢人にインタビューを実施。主演ドラマ『死にたい夜にかぎって』に感じる手応えとは。

賀来賢人

MBS /TBSドラマイズム枠にて、現在放送中のドラマ『死にたい夜にかぎって』。爪切男氏の自叙伝的小説を実写化した本作は、主人公・小野浩史とその最愛の彼女・橋本アスカとの6年間が描かれる。

しらべぇ取材班では、主演の賀来賢人にインタビューを実施。浩史という役柄へのアプローチの仕方、ドラマの魅力について話を聞いた。


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■チャレンジで面白い

―――先日の取材会で、『死にたい夜にかぎって』について「一番やりたかったもの」とおっしゃっていましたよね。賀来さんをそこまで引きつける本作の魅力は、どういったところなのでしょうか?

「『死にたい夜にかぎって』は恋愛ドラマというより、男と女の話なんです。ただ付き合って、トラブルがあって、結果ヨリが戻るようなストーリーじゃない。すごくリアルに男女が描かれています。


うつ病だったり、浮気だったり、生々しく男女を描くドラマって、ありそうでなかった題材だと思うんです。


海外だとそういう作品が普通にあるけど、日本では恋愛ドラマの方程式が決まってることが多い。そこから抜け切れてない部分もあると思うので、深夜帯の時間で、今回のような面白い原作をドラマ化できるというのは、チャレンジングで面白いです」


―――賀来さんの中で、常に「こういう作品がやりたい」という気持ちはあるものなのですか?

「ワクワクする、楽しそうな要素があるかどうかは意識してますが、『作品を選ぼう』という気持ちはあまりないです。


単純に自分が興味があるものじゃないと、仕事としてやれないので、ちゃんと自分のやりたいことをやろうと思っています」


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■「台詞を話している」感覚がない

―――まだ撮影中のときに恐縮なのですが、やりたかったテイストのドラマをやってみていかがですか?

「浩史とアスカの何気ない会話だったり、加藤拓也さんが素敵な台詞を書いてくださったので、『台詞を話してる』という感覚がないんです。物語がすごく自然に進んでいって、全シーンが今まで経験したことのないような感じです」


―――浩史は突拍子のない言動も多いと思うのですが、「台詞を話してる」感覚がないというくらいスムーズに演じられた?

「浩史の行動で、何が真意で、何を伝えたいのかがすごく曖昧なところもありました。


実写化するんだったら、浩史の考えを理解して自分の中に入れないといけないと思ったので、監督と話しました。でも、浩史のそのときの感情って、はっきりとはわからないんですよね。監督も、爪さんにはあえて聞かなかった」


―――聞かなかったのはなぜですか?

「僕たちが想像するからこそ、面白いドラマになると思ったからです。そういうシーンを撮ってるとすごく不思議な感覚にはなるんですけど、『今までとは違う感覚でものづくりができてるな』と思います」


―――「役に共感しましたか?」とインタビューで聞きがちな質問なのですが、今回はそういうものではないのかなと思いました。

「もちろん共感する部分もあります。でも、このドラマは作り物じゃなくて、実際に爪さんが体験したことで、その時々の感情はやはり、爪さん本人しかわからない。僕たちがやるドラマを観て、爪さんが『懐かしいな』と思ってくれたら一番嬉しいです」

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■爪さんはイメージ通りの方だった
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