結婚式のワインに工業用メタノール? 招待客5名死亡、14名救急搬送
結婚披露宴は危険な密造酒により台無しになった。
「あらゆる災いを避けるためにも酒は飲まないほうが良い」という人々が増えている。まさにその通り、誰も予想しなかった密造酒による事件の話題が中国より伝えられた。
■嘔吐・視力障害・絶命
中国・雲南省シーサンパンナ・タイ族自治州のモウ海県で先週、ある結婚式場で人が次々と倒れたため、始まって間もない披露宴はその場で中断となった。
いきなり嘔吐し、体調不良や視力障害を訴えて病院に搬送された人たち。最終的に5名の招待客が死亡し、14名が治療を受けたが、いずれもお酒を口にした成人ばかりだったという。
関連記事:嫌なことがあったときには酒に逃げる? 30代会社員が感じるストレスとは
■市販品でなかったワイン
警察の調査のなかで判明したのは、披露宴でふるまわれたワインが密造酒であったこと。
自分で酒を造っているという村人に新郎の父親がこっそり交渉して造らせたものだといい、エチルアルコールに一部メチルアルコールを含む、純度95パーセントの燃料および工業用のアルコール(危険物第四類アルコール類)が使用されていたことがわかった。