新型コロナウイルス付着を光で伝えるマスク ハーバード大とMITが共同開発中

マスクに付着する唾液。そのなかに新型コロナウイルスが潜んでいるなら、とにかく早く知りたいものだ。

2020/05/17 15:20

新型コロナウイルス・COVID-19
(画像提供:アメリカ国立アレルギー・感染症研究所)

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の検査方法に関し、ここ数日でどんどん新しい情報が飛び込んできている。注目されるのは、最も簡単で本人でも採取できる「唾液」の利用が可能になったこと。これを利用しない手はないようだ。



 

■新型コロナの感染を唾液で確認

このたび厚生労働省が「PCR検査の検体採取に関し、唾液を用いる方法を5月中にも開始できるよう検討中」と発表した。

鼻の奥を綿棒でゴシゴシやる従来の方法は、痛いばかりか採取が不十分なら陰性になることもある、などといわれており、採取も簡単な唾液の利用は大きな進歩といえるだろう。

そんな中、興味深いマスク開発の話題が米国から飛び込んできた。やはり唾液を利用しない手はないようだ。


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■3時間以内に判明

このたび「新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染を検知し、光で知らせるマスクを共同で開発中」と発表したハーバード大学とマサチューセッツ工科大学(MIT)の共同チーム。

呼吸、咳、くしゃみなどで唾液や鼻水による湿気を感じ取ると、センサーが1〜3時間かけて遺伝子配列を調査。新型コロナウイルスのそれと合致すると蛍光シグナルを発し、それを携帯式の蛍光光度計で読み取ることになる。

センサー内臓のマスクを開発するか、それとも手持ちのマスクに取り付けて使うタイプのものを開発するか、現在さまざまな検討が進められているという。

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■数週間以内には完成か
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