外来種・アライグマの大群が住宅街で目撃情報 自治体による対応の違いも聞いた

茨城県は「アライグマ防除実施方針」を独自制定。アライグマを野外から完全排除することを目指している。

2021/07/01 18:45

アライグマ

日本ではアニメ『あらいぐまラスカル』の影響もあってかわいいイメージもあるアライグマだが、現在では特定外来生物に指定され、「日本の侵略的外来種ワースト100」のひとつだ。


 

■ペットが野生化

北米原産のアライグマは、日本の環境でも繁殖が可能。ペットとして輸入されたものが野生化し、農業被害は年間3~4億円にのぼるという。

野生のアライグマは非常に食欲旺盛かつ雑食で、ゴミ捨て場を漁ったりする習性とその見た目から、英語では「ゴミパンダ(Trash panda)」との呼び名も。

生態系の問題や農業被害以外にも、狂犬病やレプトスピラ症など人畜共通感染症のキャリアとしても油断ができない外来種だ。そんなアライグマの大群が愛知県内の住宅街で目撃された。


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■どこから来たかわからない

投稿者のりっくんさんは先月26日午後1時半頃、愛知県一宮市内の住宅街でアライグマを目撃したという。「このような大群を目撃したのは初めて。珍しい風景だったので撮影を試みた」と話す。

また、「近くに山もなく、どこから来たかわからない。最初はタヌキだと思った」と語った。

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■タヌキとの見分け方
農業茨城県愛知県タヌキアライグマ環境省一宮市捕獲鳥獣保護管理法
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