約300点の制服コスプレができると話題の資料館 人気の秘訣を聞いた

制服約300点を自由に着替えて撮影できるスポットが話題。制服の街の歴史に迫った。

2021/02/19 10:30

セーラー服
(写真提供:日本被服)

公正取引委員会の「2017年公立中学校制服取引実態調査」によると、全国の公立中学校が制服を指定している割合は98.6%にのぼる。その主な理由として①秩序維持、生徒指導のため②学校への所属意識を高めるため③生徒や保護者の経済的負担を軽減するためと回答。

そんな中、制服生産量日本一を誇る県の「学生服資料館」が話題を呼んでいる。


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■約7割の制服を生産

国内の制服の約7割を生産している岡山県。全国的におなじみのトンボ学生服・富士ヨット学生服・カンコー学生服の本社も同県にある。江戸時代に岡山を治めていた池田藩が、当時は米本位制経済だったことから、米を増産しようとして遠浅の瀬戸内海を干拓。

しかし、塩害で米は作れずにその代替品として綿花を栽培したのが始まりだ。岡山の綿は繊維が太くて短く、丈夫な織物に適していたため、制服にピッタリだったという。


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■ブレザータイプの発祥地

この地域では以前は足袋を作っていた。しかし、明治中期から人々が洋装に変わってきたため、足袋市場が縮小。代わりに作るものを探したときに制服に着目したそうだ。

ブレザータイプ制服
(写真提供:日本被服)

日本で初めて学校制服が定められたのは、1872年の帝国大学(現東京大学)で、ブレザータイプの発祥地は岡山県だ。1980年代に団塊ジュニア世代を取り込みたい高校が、海外修学旅行を目玉にしたことで、外国で見られても違和感のない制服としてブレザータイプが考案された。

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■日本全国約700校へ納入実績
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