まるで「ダイヤのようなロウソク」が話題 作品への想いを作家に聞いた

独自ロウソクを作り続けて9年。作家が考えるロウソクの魅力とは…

2021/04/23 10:00

ガス灯や電球が世に登場する以前は、ロウソクは生活に明かりという価値を提供する一大産業だった。しかし、電球の登場によってロウソク市場は縮小。

1990年に入り「部屋を暗くして、食事のムードを演出する」や「部屋にともすことで、心が癒される」といった新たな使用法が登場した。そんな中、斬新なロウソクが話題を呼んでいる。



 

■はかなさにひかれる

ロウソク作家の「ゆらり本舗」さんは、ロウソク作家歴9年。子供の頃からロウという素材に魅力を感じており、リカちゃん人形の洋服を、ロウで作ろうとチャレンジした経験を持つ。

ロウソクの魅力について、「良い意味でも悪い意味でも、ともしたらなくなってしまう、そのはかなさにひかれる」と話す。「ロウソクを灯した時間は、特別な非日常の空間になるような作品づくりを心がけている」と語る。


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■ロウソクの概念をくつがえす

今、SNS上で話題を呼んでいる作品は、まるでダイヤのよう。「ロウソクは白いもの」という概念をくつがえす作品となっている。

「透明度重視で香りなし、芯を支える座金なしのロウソク」は、芯が途中で倒れ火が消えるため燃焼時間は短い。しかし、とろっと溶けでたロウの余韻が新鮮。柔らかい灯りが、夜の空間に響く雰囲気を「YOIN(よいん)」という名で表現した。

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■ともしてこそ意味がある
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