国交省、浸水した車を動かさないよう警告 「感電事故」「車両火災」の危険性

九州豪雨を受け、国土交通省は浸水した車の危険性をツイッターで訴えた。

2020/07/07 18:00

浸水
(Shcherbyna/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

熊本県人吉市など九州地方を4日に襲った記録的豪雨により、氾濫した川の水で住宅街が水浸しになるなど、各地に甚大な被害が発生している。

そんな中国土交通省は、雨や浸水が収まっても、一度浸水した車の使用を控えるよう注意を呼び掛けている。



 

■被害の全容はまだ見えず

熊本県が6日13時に発表した資料によると、人吉市で11人、芦北町で9人など、死者数は23人に及ぶ。また、医療施設や高齢者施設など、浸水した被害施設数は同日6時時点で83箇所にものぼっている。

一方で福岡県が発表した、7日9時時点での死者数は1人、家屋被害は46件。被害の全容がまだ明らかになっていないエリアも多く、NHKの報道によれば熊本県を中心に52人が死亡し、2人が心肺停止、12人が行方不明。


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■浸水した車から感電や車両火災の危険

今回の豪雨では、住宅街にも被害が及んでいることから、家屋だけでなく車の浸水被害も発生している。

これについて国土交通省公式ツイッターアカウントは7日、「車には電気が流れています!見た目は大丈夫そうでも、感電事故や、車両火災の危険あり」とつづり、浸水した車が抱える危険性を訴え、水が引いた後も使用を控えるよう注意を呼び掛けた。

運転手自らエンジンをかけることはせず、販売店や整備工場などへ相談するよう推奨しており、特にハイブリッド車や電気自動車には高電圧のバッテリーが搭載され感電の恐れもあることから、触らないよう強調していた。


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■ネット上では…

ネット上では、「家に被害はないけど、車は浸水した」「よくニュースで見る『水に浸かった道をで走る』体験を人生初めてしました」「車浸水した…」と、今回の豪雨による自動車のトラブル事案が次々上がっている。

また、感電するのではないかという投稿を見て、「そっかぁ、電気自動車感電の心配もあるよなぁ」「電動バイクも感電の恐れありか」と気が気でない心境を吐露するユーザーのほか、「感電しないよう安全装置がつけられており、東日本大震災当時も感電を起こした事案は把握されておりません」と過剰反応しないよう呼びかける声もあった。

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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部

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