逝去した鉄人・陳建一さんの四川飯店 思い出の「麻婆豆腐」求め店には行列

中華の鉄人・陳建一さんが亡くなっていたことが14日わかった。この日、陳さんの店には長い行列が…。

四川飯店・陳建一

『料理の鉄人』(フジテレビ系)の“中華の鉄人”として活躍した料理人・陳建一(本名・東建一)さんが間質性肺炎のため亡くなっていたことが14日、四川飯店グループから公表された。東京・日本橋にある四川飯店には多くの客が訪れ、思い出の「麻婆豆腐」に舌鼓を打っていた。


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■「中華の神様」の技術を継承

四川飯店・陳建一

陳建一さんは1956年東京都生まれ。父は「中華の神様」と呼ばれ日本に四川料理の美味しさを広めた陳建民さんで、麻婆豆腐、乾焼蝦仁(エビのチリソース)、回鍋肉などを日本人の味に合うようアレンジし世に広めたことでも知られる。

建民さんは90年に亡くなり、その味と店を引き継いだのが建一さん。四川飯店を合計13店舗の一大企業に拡大させ、『料理の鉄人』をはじめとする料理番組でも活躍を続けた。また、息子は現在四川飯店グループ代表の陳建太郎さんだ。


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■店の前には行列

四川飯店・陳建一

メディア各社が陳さんの急逝を報じた14日の昼、ショッピングセンター「コレド室町」にテナント入居する「四川飯店 日本橋~Chen Kenichi’s China~」に行くと、同レストラン街で最も長い行列が出来ていた。

20分ほど待っていると、他の待ち客から「陳さんが亡くなってしまうなんてね。まだまだお若かったのに…」と話す声が聞こえてきた。待ち席で隣に座った女性に話しかけると「日本橋に来ると毎回ここに来るのが楽しみで。私も間質性肺炎を患っているから、きっと大変だったんじゃないかな。息子の建太郎(四川飯店グループ社長)さんも気を落とさず頑張ってほしい」と返してくれた。


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■傑作「麻婆豆腐」に舌鼓

四川飯店・陳建一

店内に通されると大半の客が同氏の代名詞である「陳建一の麻婆豆腐」を食べている。ランチタイムはこれにライス、スープ、ザーサイが付いて1,400円とリーズナブル。

四川飯店・陳建一

記者も数年ぶりに陳さんがレシピ考案した麻婆豆腐を食べたが、じつに美味い。忖度なく過去食べた麻婆豆腐の中では間違いなく一番の味だ。花椒の香りとしびれる辛さが絶妙に利きつつ、豆板醤やニンニクでしっかり香りと味が引き立たされたひき肉、豆腐が最高。味わいが濃厚で何杯も白米をお代わり(無料)できる大傑作と言っていい。


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■「中華の鉄人ありがとう」

四川飯店・陳建一

ネットでは記者同様、陳さんの訃報を聞き「今日は麻婆豆腐食べよう」「私を麻婆豆腐好きにさせた内の1人」「追悼麻婆豆腐行きます」と手掛けた料理を思い出した声が多くあった。

一方で、「中華の鉄人ありがとう」「道場六三郎さんも坂井宏行さんも、陳建一さんの分までがんばってください」「とても魅力的な方だった」と故人を偲ぶ声も多く上っている。

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(取材・文/Sirabee 編集部・キモカメコ 佐藤

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