楽しんごや橋本愛の投稿も話題のLGBT法案 7割が「慎重に検討を」

今国会で審議が進むLGBT理解増進法案。男女別空間におけるトランスジェンダーの扱いなど意見が分かれる問題もあるが…。

2023/03/15 13:45

LGBT法制

LGBTQをめぐる議論が活発になっている。2月4日、岸田文雄首相は、同性婚やLGBTについて「見るのも嫌だ」などとオフレコながら差別的な発言をした荒井勝喜首相秘書官を更迭。

これは1日に衆院予算委員会の質疑で岸田首相が、同性婚や選択的夫婦別姓について「社会が変わってしまう」と答弁したことについてコメントしたものだった。


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■「理解増進法」の審議

現在国会では、議員立法による「LGBT理解増進法」の審議が行われている。LGBTに関する法整備については、2016年にも当時の野党4党がLGBT差別解消法案を提出し、継続審議となっていた。

現在審議中の法案については、「差別は許されない」とする文言が内心の自由を脅かすものとして修正を求める声も。また、トイレや公衆浴場など男女別の空間でトランスジェンダーの人をどう扱うかなどについても世間には様々な声が聞かれる。


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■楽しんごの投稿が話題に

LGBT当事者でタレント・整体師の楽しんごは、2日、自身の公式インスタグラムで、男性器のあるトランス女性が女湯に入っているイラストに「ゲイだけどLGBT法案は絶対にダメダメ絶対! 大変な事になる 心は女じゃねーよ!」とのコメントを添えて投稿。

この投稿は大きな話題を呼んだ。これに先駆け、女優の橋本愛も公式インスタグラムのストーリーで「体の性に合わせて区分する方がベターかなと思っています」などと投稿。謝罪に追い込まれる事態となった。

荒井秘書官が更迭されたように、差別を許さない意識は拡がりつつあるものの、男女別空間のあり方など難しい問題も孕んだLGBTQ法制の問題。世の中ではどのように受け止められているのだろうか。


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■「早急に制定」は3割弱

Sirabee編集部が、3月3〜6日にかけて全国10〜60代男女1,000名を対象に調査したところ、「早急に制定すべき」と答えた割合は28.3%。71.7%と圧倒的多数は「男女別空間のあり方などを慎重に検討すべき」と回答した。

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先述した著名人や当事者の意見、それに対するSNS上の反応などを見ても社会の考えがひとつにまとまっているとは言えない状況で、慎重な審議を求める人が多いのは理解できる。


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■独身男性は8割弱が「慎重に」

なお、「早急に制定すべき」との声が最も多かったのは、既婚男性で33.7%。一方で、慎重派が最も多かったのは独身男性で76.5%に及んだ。既婚女性でも72.7%と、慎重派が7割を超えている。

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(文/Sirabee 編集部・タカハシマコト

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2023年3月3日~3月6日
対象:全国10代~60代男女1,000名(有効回答数)

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