大学生のイッキ飲みとコール文化が消えた…? 女子大生に聞いた「飲み会事情」

「飲み足りないから持ってるの?」。大学生の間でおなじみのコールに「異変」が起きていて…。

2022/05/28 03:30

大学生飲み会

「な〜んで持ってんの? 飲み足りないから持ってんの? はい、飲~んで飲んで飲んで~」「ごちそうさまが聞こえな〜い」「それ、イッキ! イッキ! イッキ!」──。主に大学のサークルや友人同士の飲み会では、こうしたコールやイッキ飲みが繰り広げられることが多い。

20年近く受け継がれた「伝統」になりつつあったが、いま大学生の飲み会に「異変」が起きていて…。



 

■イッキ飲みは流行語に

大学の新入生歓迎会やイベント後の打ち上げ、合コンなどで、場を盛り上げる「コール」は定番だ。1985年にイッキ飲みを煽る「イッキ! イッキ!」という掛け声が同年の新語・流行語大賞になって以来、「コール文化」は世代を超えて受け継がれてきた。

一方で、大量のアルコールを摂取し、急性アルコール中毒で救急搬送されたり、命を落とす事故がたびたび起きていたことも事実。ただ、20年近く存在していた風潮に変化が起きている。

18年に関西の大学に入学し、音楽関係のサークルに入っていた女性のAさんはこう話す。「私が入っていたサークルは部活に近いこともあってか、飲み会はそんなに激しくありませんでした。イッキ飲みを強要されたり、コールをされたこともありません。大学側からサークルの上層部に対して、新歓の時期にイッキ飲みをさせないよう注意されていたのだと思います。大学周辺の居酒屋でも『未成年の飲酒お断り』と貼り紙があり、学生証の提示を求められるなど、厳しかった印象です」(Aさん)。


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■「イッキ飲みもコールも経験ない」

飲酒事故が多発したことで、大学側も対策を強化しているのだろう。そのためか、コールもイッキ飲みを強要するものではなくなりつつあるようで…。

「一部のサークルでは、コールがあったと聞いたことがあります。ただ、それも場を盛り上げる軽い罰ゲームくらいのもの。先輩も『飲めなかったら大丈夫だよ』と無理やり飲ませることもないそうです。私の周りではトイレに駆け込んだり、その場で吐いてしまう人を見たことがありません。みんなセーブして楽しく飲んでいるイメージです」(前出・Aさん)。

「無茶な飲み方はせず、楽しくスマートに飲む」というのが最近の学生の主流なのだろうか…。コロナ禍の20年4月に都内の大学に入った女性・Bさんは現在3年生だが、イッキ飲みもコールも経験したことがないという。

「1年生のときはサークルがまったく動いておらず、授業もすべてオンラインでした。後期になって対面授業が週1回ありましたが、飲み会をするようになったのは2年生になってからですね。落ち着いた雰囲気の飲み会が多く、先輩たちも『無理はしないでね』と言ってくれます。友達からも、イッキ飲みやコールを受けたという話は聞いたことありません」(Bさん)。

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■飲酒による事故は起きている
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