4歳息子を残し若い両親が新型コロナ死 流行の第三波に油断は禁物
子育てしていると親は、自分の体調不良をギリギリまで我慢しがち。新型コロナウイルスに感染しても、医療機関への相談が遅れがちだという。
新型コロナウイルスへの感染が判明し、「若いからすぐに治る」と高をくくっているうちに突然症状が重症化し、入院となる若者が増えている。子育て中の夫婦にもしものことがあったら、子供はどうなるのだろうか。
■恐ろしい突然の重症化
今年6月3日、米国・テキサス州サンアントニオ市のエイダン・ゴンザレスさんは、職場での新型コロナウイルス感染が判明し、6日後にいきなり重症化して病院に入院した。
「まだ若いのに、院内で最も深刻な患者のひとりだ」と医師も驚くなか、6月26日に息を引き取ったという。
4歳の息子レイデンくんと共に「頑張って生きていく」と誓った妻のマライアさんだが、彼女も秋に同ウイルスに感染。10月5日夜にひどい体調不良を訴え、救急搬送先の病院で翌朝に死亡した。
関連記事:ヒロミ、新型コロナにどう対峙するか熱弁 「正しく怖がることが大事」
■面会謝絶の孤独な最期
人々がこの話題に涙する大きな理由のひとつが、新型コロナウイルスの患者は隔離病棟に入院し、家族であっても面会謝絶であること。愛する我が子を再び抱きしめることもできないまま、夫婦はそれぞれに孤独な最期を遂げていた。
また、遺体については取り扱いに様々な制限が設けられているため、レイデンくんは両親の亡骸にすがりつくことさえ許されなかった。こうした不幸を出来る限り回避するためにも、やはり誰もが必ずマスクを着けるべきだと多くのメディアが呼びかけている。